【変額保険とは】投資信託とどっちを選ぶ?ふたつの違いもチェック!

変額保険は保険のなかでもインフレに強いことから近年人気ですね。物の価値が高くなり、お金の価値が低くなることをインフレと言いますが、安倍政権が掲げている「インフレ率2%UP!」の金融政策も変額保険の人気を後押ししています。実際にその政策が達成することで、10年間で100万円が80万円に価値を下げてしまうことになっちゃいますから。ここでは変額保険について、投資信託と比較しながらお伝えしていきますね。

 

1.変額保険とは?

変額保険は生命保険の一種ですが、他の保険と違うのは運用実績に応じて死亡保険金額や満期保険金、解約返戻金が増えたり減ったりするところです。払込んだ保険料は株や債券など複数の資産に分散してプロによって運用されます。
かんたんにいうと投資信託でいうところのバランスファンド(資産複合型)に死亡保障がついているような金融商品です。(バランスファンドについてはこちら

例:変額保険(有期型)

変額保険は一般的に保険金額を基準に設計されます。どうゆうことかというと、保険金額の大きさによって積立てられる金額も決まるんです。「保障は最低限でいいけど、積立はもっと増やしたい!」と思っても、それができる商品はわずかしかありません。

変額保険はこんな人にオススメ!

保障を得ながらお金を増やしたい
リスクがあることを知っている
年齢や環境に合わせて見直しながら運用したい
相続対策がしたい

変額保険の種類

変額保険の種類は大きく分けて3つ


①有期型
保障期間が決まっていて終身変額保険よりも保険料は安く、積立率も高い商品です。満期になると満期保険金を受取れます。途中で解約したときや満期時に受取れる金額は運用実績によって増減します。死亡保険金には最低保証があり、契約時に設定した保険金額より下がることはありません。

 

②終身型
保険期間が終身のため、有期型よりも保険料が割高となり積立率も低めです。有期型と同じく、途中で解約したときに受取れる金額は運用実績によって増減します。死亡保険金には最低保証があり、契約時に設定した保険金額より増えることがあっても下がることはありません。そのため相続財産として確実に遺族に残したい方には有期型よりも終身型がおすすめです!

 

③年金型
定期型・終身型とは少し様子が違います。死亡保険金は加算部分と積立保険料の運用実績を足した金額になり、最低保証は加算部分ということになります。年金原資は運用実績によって払込んだ積立金額よりも減ることもあります。有期型や終身型よりも保障部分を抑えることができ、効率よく老後の資金準備ができます。

 

2.変額保険と投資信託の違い

変額保険は投資信託でいうバランスファンドです。変額保険と投資信託、どちらにしようか迷っていませんか?ふたつの違いを比べてみましょう。

<投資信託と変額保険の比較>

 

保障がある

いちばん目立って違うのはやっぱり死亡や高度障害になったときの保障があるかどうか、ですね。変額保険の保険料は保障と積立に支払っています。投資信託で支払ったお金は手数料以外はすべて運用にあてられるのに対して、変額保険は保障に支払っているお金もあります。その分運用金額は減ってしまうので、純粋に運用したい方にとっては不向きといえます。

たとえば40歳女性の場合、払込期間を80歳、保険金額300万円とすると、毎月保障にあてられている金額は

<計算方法>
特別勘定運用実績0%の数値より
保険料払込累計額-解約返戻率÷保険料払込年数÷12ヶ月

商品A・・・3,200円
商品B・・・1,891円
商品C・・・1,686円

となりました。

いずれも保険金額の設定が大きくなるほど、保障に対する支払いは増えるので気をつけましょう。

 

保険料の払込免除がある

変額保険にも高度障害や三大疾病になったときに「契約者の代わりに保険会社が保険料を支払います。」という商品があるので驚きです!それによって保障も、運用もそれまでと変わりなく継続していくことができるんです!私も「そんなことしていいんですか?!」と思わず何度も確認しちゃいました。そのくらい画期的です!

スイッチングが月1回または年12回まで手数料無料

年を重ねて環境が変わったり、市場が変わったりすると資産構成割合を変えたいということも珍しくありません。変額保険では月1回または年間12回までは手数料を払わずに資産の構成割合や投資先を変更することができます。変額保険ではそのことをスイッチングといいますが、投資信託では契約している商品の内容を変更することはできません。
スイッチングについて詳しくはこちらをご覧くださいね。→スイッチング

投資信託のスイッチングは、現在契約中の投資信託を解約してその解約金で新しい投資信託に乗りかえることをいうので変額保険のスイッチングとは少し違います。また、多くのネット証券ではスイッチング商品の取扱いをしていません。取扱っている証券会社でもスイッチングできる商品にはそれぞれ制限もあります。そしてスイッチングするときには一般的にはそのたびに手数料がかかり、信託財産留保額として支払わなければいけません。

たとえば基準価格が1万口あたり10,000円、スイッチング手数料が0.5%の投資信託を100万口持っていたとすると、

投資信託の総額は
10,000円×(100万口÷1万口)=1,000,000円

となり、信託財産留保額は
1,000,000円×0.5%=5,000円

です。

つまり、純資産100万円の投資信託をスイッチングする場合には5,000円の手数料がかかってしまいます。

とはいえ、変額保険のスイッチングにしても年に1回するかしないかです。投資信託のスイッチングはそもそも解約をして乗換えないといけないのでそう何度もしませんし、投資信託の総額によってはそんなに負担ではないかもしれません。また、かけ金を純粋に運用にあてられるのは投資信託です。資産の構成割合を契約後も自由に変えたい方にとっては変額保険にメリットを感じられると思います。

 

信託報酬(運用手数料)について

投資信託や変額保険を選ぶとき、とくに重要視される手数料が信託報酬(運用手数料)です。なぜなら信託報酬は年率と書かれていることが多いですが、日割り計算されて毎日かかってくる手数料だからです。全体的に見ると変額保険よりも投資信託の方が高めの印象です。

信託報酬額の計算は、たとえば信託報酬率が0.5%、投資信託の総額が100万円の場合、

1日の信託報酬額
100万円×(0.5%÷365日)=約13.6円

となります。

1年間の信託報酬額をざっくり知りたいときは
100万円×0.5%=5,000円

と計算することができます。

 

10年以内に解約すると手数料がかかる

変額保険を契約して10年以内に減額したり解約するときには解約手数料(解約控除)がかかります。契約年齢や払込期間によって手数料が変わってくるということでパンフレットに記載されていないのですが、契約まえに担当者に確認してみた方が良さそうですね。10年以内に保険料の払込が難しくなった場合には、 “払済み” にすることができるか確認しておくと良いと思います。払済みはそれまで支払った保険料で保障を確定させて、運用も継続していく方法です。

投資信託の場合はスイッチング手数料に買付手数料と売却手数料が含まれているせいか、解約手数料はありません。

 

相続税が軽くなる

死亡保険金は “みなし相続財産” として取り扱われ、相続時に一定金額が非課税になるメリットがあります。

非課税金額は
500万円×法定相続人の数
です。
たとえば法定相続人が3人という場合は1500万円分が非課税になります。受取る死亡保険金額が1500万円までは税金がかかることはありません。

相続対策として投資信託より生命保険がオススメですが、なかでも変額保険はイチオシです。定期保険などは死亡保険金が増えることはありませんが、変額保険では死亡保険金額が最低保証されているうえに、運用によって増える可能性があるので魅力的です。

※生命保険と相続税対策についてはこちら

 

3.まとめ

変額保険は相続対策をしたい方や、保障を得ながら運用したい方にオススメの商品です。また、投資信託にはないメリットとして年齢や市場の変化によって資産構成割合を見直しできたり、保険料の払込免除など、魅力もたくさんあるのでかしこく活用したいですね!

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original life design

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名前:佐藤博美。ファイナンシャルプランナー(AFP)。国内生保に1年と外資系生保に6年勤務。その経験を活かしてムリなくムダなくお金を増やしていくための積立や資産運用、安くてもちゃんと使える保険商品をご案内。お金に困ることのない穏やかな人生を送るための有益な情報を配信中!