【外貨建(介護)】マニュライフ生命「パワー・カレンシー介護保障タイプ」4つの特徴と注意点
マニュライフ生命「パワー・カレンシー介護保障タイプ」は告知ナシで運用しながら介護に備えることができる商品です。
2つのプランがあるんですが、驚いたのが、すでに要介護2以上に認定されていても契約できて、その2ヶ月後から年金が支払われる「即時払いプラン」!
これから起きるかもしれない介護リスクに備える「据置プラン」もあります。
目次
1.「パワー・カレンシー介護保障タイプ」のしくみ
この保険には2つのプランが用意されています。
●据置プラン:これからかかるかもしれない介護リスクと老後資金を備える
●即時払いプラン:すでに要介護2以上に認定されている方はこちら。保障期間はなく、契約の2ヶ月後から介護年金を受取ることができます。
<据置プランイメージ図>
介護保障期間中に要介護2以上に認定されると「介護年金」が支払われます。
要介護2以上に認定されることなく介護保障期間を終えると「年金」が支払われます。
<即時払プランイメージ図>
要介護2以上の方が契約する場合はこちらのプラン。契約の2ヶ月後からすぐに介護年金が支払われます。
取扱い条件
●正式名称:外貨建定額個人年金保険
●契約年齢:据置プラン 55~80歳、即時払プラン 55~80歳
●健康状態の告知:ナシ
●支払通貨:円・米ドル・豪ドル・ユーロ・ニュージーランドドル
●契約通貨:米ドル・豪ドル
●保険料払込方法:一時払
●介護保障期間
・据置プラン:10年または90歳まで
・即時払プラン:ナシ
●年金原資の受取り方法:年金・一括払
●最低保険料:払込通貨による。円の場合は500万円。
特 約
・円支払特約A型
2.各種手数料
保険関係費
保険の締結や維持、保障に支払う費用。
為替手数料
・円を外貨にするとき1$あたり0.5円
保険料を支払うとき、「一時払保険料10万ドル※」とすると手数料は5万円となります。
・米ドルを円にするとき1$あたり0.01円
・豪ドルを円にするとき1$あたり0.03円
保険金等を受取るとき、「一括受取金額10万ドル※」とすると米ドルの手数料は1,000円、豪ドルの手数料は3,000円となります。
※1$=100円とすると、10万$=1,000万円
為替手数料は保険期間を通して計算してもそれほど大きな金額ではありません。クレジット払いをすることで為替手数料をおさえることもできます。
年金管理費
記載ナシ
解約控除
10年以内に解約・減額・介護年金の一括受取をすると年数に応じて0~7.0%の手数料が発生します。その他
30年以内に解約・減額・介護年金の一括支払いをすると市場価格調整が適用されます。
3.外貨建保険のメリットとデメリット
外貨建ての保険には共通してつぎのようなメリットとデメリットがあります。
メリット
●円建ての死亡保険より超割安
●国内よりも高い金利で積立て
●保障を得ながらムダなく資産形成
●3大疾病で保険料払込免除される
デメリット
●払込んだ金額よりも受け取れる金額が減ってしまう可能性がある
●為替リスクがある
●両替時に手数料がかかる
●10年以内に解約するとペナルティ
詳しくはこちら↓
【外貨建】外貨建て保険のメリットとデメリット 契約するときの5つの注意点もご紹介
4.「パワーカレンシー介護保障タイプ」の特徴
特 徴
①告知不要
②積立利率が一定
③払込通貨が5種類
④契約2ヶ月後から介護年金
【特徴①】告知不要
健康状態の告知や医師の診査がありません♪ 健康面に不安を感じている方でも入れます。要介護認定されていても入れます。
【特徴②】利率が一定
契約時の利率で運用されます。
積立利率は毎月2回、1日と16日に設定されます。
【特徴③】払込通貨が5種類
円・米ドル・豪ドル・ユーロ・ニュージーランドドル、いずれかの通貨で払込むことができ、その後は米ドルまたは豪ドルで運用されます。
運用通貨に対して為替レートの高い通貨で払込むことでよりリターンを期待することができます。
【特徴④】契約2ヶ月後から介護年金
2つのプランのうち「即時払プラン」では契約時に要介護2以上の認定を受けていれば2ヶ月後から年金を受取ることができ、一生涯年金が続きます。
また、運用利益には約20%の税金がかかりますが、介護年金には税金がかからないのも嬉しいですね。
「即時払プラン」での介護年金は年金原資に対して100%または110%が契約通貨で最低保証され、「即時払い介護年金」支払中に被保険者が亡くなったとしても、保証額に達するまで年金が支払われます。
ただし、死亡一時金として受取ることはできません。
5.「パワーカレンシー介護保障タイプ」の注意点
注意点
①契約のタイミング
②受取りのタイミング
③死亡保険金を受取るとき
【注意点①】契約のタイミング
一時払の外貨建保険では契約はできるだけ「払込通貨」の価値が高いときにしましょう。
たとえば円で払込む場合、1米ドル=110円よりも100円のとき、
たとえば豪ドルで払込む場合、1米ドル=90豪ドルよりも80豪ドルのとき、です。
【注意点②】受取のタイミング
契約をするときにはタイミングを選びやすいのですが、年金を受けとるときは円安などに関係なく毎年受取らなければいけません。
受取年数が長いほど “良いとき” と “悪いとき” の差は平均化され、リスクは軽くなるので長く受取るのもポイントです。
また、30年以内に一括で受取るときには「市場価格調整」があり、ここでも資産を減らす可能性が。
そのときには契約時の利率よりも受取時の利率が低く、なおかつ円安のときにすると資産を減らすことなく受取ることができます。
【注意点③】死亡保険金を受取るとき
死亡保険金が発生するタイミングによって一括受取できるときとできないときがあります。ちょっとややこしいのでこちらで説明しますね。
保障期間中に亡くなった場合
保障期間は「即時払プラン」にはなく、「据置プラン」のみにあります。積立金額、解約返戻金額、基本保険金額のいずれか大きい金額が一括で支払われます。
年金受取期間中に亡くなった場合
「介護年金」や「年金」は一括で受けとることもできますが、「死亡保険金」については一括受取できません。
年金受取期間中に被保険者が亡くなった場合、年金の最低保証額に達するまで遺族に年金で支払われます。
6.解約返戻率シュミレーション
「据置プラン」と「即時払プラン」それぞれの解約返戻率が気になります!
積立利率や為替レートなど、契約条件によって返戻率は変わるのであくまで一例として参考にしてくださいませ。
・年金原資の金額は?
以下の条件で契約したときの年金原資です。
「年金支払総額保証割合:100%」となっているので、年金総額は各プランごとに年金原資100%の金額を最低受取ることができます。
・年金原資を円で受取ったときの返戻率は?
たとえば2019年4月1日~15日までの為替レート(1米ドル=111.54円)で契約したとすると10万米ドル支払うには為替手数料も合わせて1120.4万円必要です。
年金受取期間中の為替レートの平均が1米ドル=100円、110円、120円のとき、円で受取った場合の返戻率はつぎのようになりました。
※介護年金や年金として受取る場合には解約控除や市場価格調整は影響しません。
「即時払プラン」では年金受取期間中の為替レートが平均で1米ドル=110円よりも円高傾向にあると円での返戻率はマイナスになってしまい、年金原資100%を受取っただけでは損してしまいますね。1米ドル=110円を過ぎたあたりから100%を超えてくるようです。
「据置プラン」は年金受取期間中の為替レートが平均で1米ドル=100円になってもふつうの「年金」と「介護年金」のどちらも返戻率は100%を超えています。もちろん円安であるほどさらにアップしていきますよ。
・数年後、いくら増えるの?
年金原資としてはけっきょくいくら増えるかというと次のようになりました。
1米ドル=110円のときを見ると・・・
「即時払いプラン」は円で払込んだ保険料に対して受取金額は20万円マイナスになってしまいますが、1米ドル=120円のときには80万円多くなります。
「据置プラン」では「年金」と「介護年金(7年後に要介護認定)」のどちらも円高が100円まで進んでも受取金額はプラスになりました。
7.こんな方に向いています!
「パワー・カレンシー介護保障タイプ」は介護認定を受けてしまっている方やこれから介護保障を準備したい方、持病があって介護保障の準備をあきらめていた方に適した商品です!
健康状態に関わらず保障が準備できるなんてホッとしますよね。
しかもシュミレーションができる!
マニュライフ生命の自信を感じます☆
似たような保険にジブラルタ生命の「米国ドル建介護保障付終身保険」もあります。
健康状態の告知は必要ですが、保険料払込免除の特約もありますよ♪

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