ユニットリンク「世界株式プラス型」2021年10月変更ナゼ?その後の運用への影響は!?

 

実績高い変額保険、アクサ生命「ユニットリンク」の人気ファンド「世界株式プラス型」が2021年10月26日に変更されました。

 

10あるファンドのなかでもダントツの人気を集めていたファンドだけにどうして変更されたのか?!

 

変更前と変更後のファンドの違いについても投資対象資産の組入比率からお話しますね。

 

1.世界株式プラス型とは

多くの変額保険で採用していて世間一般的にも人気なのはインデックス型なのですが、、珍しいことに!

 

世界株式プラス型は「アクティブ型」のファンドです。

 

インデックス型は株価指数に連動して運用されて安定着実。

 

一方でアクティブ型はより積極的な運用を目指すために人の手で優良な企業を選抜してファンドに組入れ運用します。

 

さらに世界株式プラス型では、実情よりも市場で低く評価されている割安の株(バリュー株)と経営戦略などから成長が期待できる株(グロース)のどちらも組入れることで

 

経済変動があっても資産を大きく減らさない長期的な運用を行い、つねにトップレベルの運用実績を出してきました。

 

ところがファンドの方針は変えずとも、内容が変更されてしまったのです。

 

2.変更は2021年10月26日から

運用レポートの「基準価格の推移」を見てみると薄い青から濃い青に変わっています。

 

 

薄い青 キャピタル世界株式ファンドVA

濃い青 アクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンド

 

なぜ変更されたのか?運用レポート内には次のように書かれています。

 

※投資信託の構造を見直し、運用報酬の引下げを行うことでご契約者の利便性を高めるための投資信託の変更を行いました。

 

つまり信託報酬などの手数料を下げるための変更のようです。

 

ということは?同じ保険料でも手数料が下がれば運用にあてられる金額が増える!というわけなのでそれはとても嬉しいですね!

 

ですが、問題は今後の「運用実績」です。

 

なので変更前と変更後のファンドについて見ていきましょう!

 

3.【変更前】キャピタル世界株式ファンドVA

「キャピタル世界株式ファンドVA」は世界有数の運用会社「キャピタルインターナショナル」が運用しています。

 

このファンドの凄さを知るにはキャピタル・インターナショナルについてお話しますね。

 

・キャピタル・インターナショナルとは

 

キャピタルの創業は、「暗黒の木曜日」と呼ばれた1929年の株式市場の大暴落後、世界恐慌に震えた1931年。

 

その後「グローバル投資の先駆者」と言われるほどに世界中から信頼され、世界トップレベルの運用会社へと成長しています。

 

かの有名なMSCIインデックス指数は多くの投資家に絶大な信頼を受けている指数ですが

 

「CI」が表しているのはキャピタル・インターナショナル。

 

米国のもうひとつの世界的金融機関グループ「モルガン・スタンレー」とともに開発した指数がMSCIなのです。

 

それだけで凄さがビシビシ伝わってきますよね!

 

「キャピタル世界株式ファンドVA」はそのキャピタルインターナショナルが運用しているファンドです。

 

4.【変更後】アクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンド

一方で「アクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンド」の運用はアーキタス・マルチマネージャー・ヨーロッパ・リミテッド(以下 アーキタス)が監督しているのですが

 

じっさいに運用・管理をしているのはアーキタスではありません。

 

どうゆうことだ?!

 

さらに見ていきましょう!

 

・アーキタス・マルチマネージャー・ヨーロッパ・リミテッドとは

アーキタスは「グローバルAXAグループ」の傘下にあって、分散型のマルチマネージャーファンドを幅広く提供しいてる資産運用会社です。

 

マルチマネージャーファンドとは何ぞや?というと、複数の運用会社が得意なポジションを分担して運用するファンドを言います。

 

たとえば野球にしても、ピッチャー、キャッチャー、ファースト、セカンド…と、それぞれのポジションに得意な人を分担して高いパフォーマンスを目指しますよね。

 

それと同じようにアクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンドも複数の運用会社が得意な国、得意な業種を分担してパフォーマンスをあげることを目指しています。

 

さて、話を元に戻すと、運用レポートにはこんなことも書いてあります。

 

本ファンドの運用についてキャピタル・インターナショナル・マネジメント・カンパニーSARLを副投資マネージャーに任命しました。

 

つまり、変更前のファンドを運用している、世界的信頼絶大のキャピタルが複投資マネージャーになっていて

 

ファンド変更後も実際に運用・管理するのはキャピタルなんだとか!

 

アーキタスは監督なのだそうです。

 

それなら変更前と変わらない実績を出せるはず!と安堵される方もいらっしゃるでしょう。

 

大御所ベテランが名プレーヤーとして現場を回している安心感!

 

でも実際は、変更前のファンドと全く同じというわけにもいきません。

 

なぜなら組入れている資産が違うからです。

 

5.運用会社は同じなのに運用実績が違うワケ

変更前 キャピタル世界株式ファンドVA

変更後 アクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンド

 

2022年3月時点の組入比率を見てみると…

 

<キャピタル世界株式ファンドVA>

 

 

<アクサ・キャピタル・グローバル・エクイティファンド組入比率>

 

 

どちらのファンドも情報技術やヘルスケア、一般消費財を多く組入れています。

 

大まかに言うと、ネットショッピングサービスや日用品、医療関連ですね。

 

景気の変動に左右されにくい業種です。

 

こういった業種を多く取入れることで変更前も変更後も、積極性を求めつつ下落幅の小さい、長期的な運用を可能にしています。

 

そしてさらによく見てみると、国や業種、企業への組入比率はかなり似通っていることがわかります。

 

米国への投資割合

変更前ファンド 56.53%
変更後ファンド 54.26%

米国以外の国への投資割合もほぼ同じ

 

業種別配分1位

変更前ファンド 情報技術 21.99%
変更後ファンド 情報技術 21.93%

 

組入上位10銘柄

変更前と変更後ファンド ほぼ同じ

 

変更後もキャピタルが運用するうえに国や業種などの組入比率もほぼ同じとなると運用実績もほぼ同じになることが予想されます。

 

さらに手数料も安くなったとあって今後どのように契約者へ還元されていくのか興味深いですね。期待したいと思います!

 

 

 

 

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佐藤ひろ美。ファイナンシャルプランナー(AFP)・家計改善アドバイザー。 栃木県宇都宮市を拠点に活動。生きていくうえで必要なお金と、精神的豊かさの両立を実現するライフプランをエスコート。キャッシュフローをもとにひとりひとりに合った運用対策を提案し、この先もずっと安心して暮らせるように家計を改善します。