転勤族の妻になり、いちどはあきらめた夢。仕事したい女性が感じる壁。

「どうしてこの仕事をはじめたんですか?」と聞かれることがあります。

ちょっと長くなりますが、もしよかったら読んでみてくださいね。

 

かつて保険営業をしていたころ、仕事に生きがいを感じてFPとして独立したいと思うようになり退職したのですが…

めでたく独立の準備をはじめるかと思いきや、転勤族の主人と付き合うことになり、あれよあれよで結婚。

主人の転勤についていきながらFPの仕事を独立してやるにはあまりにも高いハードルに感じたのでいちど夢をあきらめています。

そして声をかけてもらった会社でパート勤務をすることにしました。

 

じつはその前にハローワークで仕事を探したんですね。そのときあらためて女性の再就職の難しさを感じることがありました。

「今○歳なんですね~。結婚してどのくらいですか?じゃぁこれから子どもを産む可能性もまだまだありますよね。ご主人はあとどのくらいで転勤しますか?」

こんなやり取りが必ずあります。

地域によっても違うかもしれませんが、「男女雇用機会均等法」が設立されて募集要項には「男女」の記載が平等にあってもじつは裏で調整されているという話を内部で働いていた人から聞いたことがあります。

年齢・出産・夫の転勤は女性再就職の3大壁のようです。

 

けっきょく”転勤族” の奥さんを正社員として募集しているところはなく、あるのは期間雇用かパート。

もっと仕事がしたいと思ってもなくて、ご縁をいただいた2つの会社で5年間パート勤務をさせてもらうことになったんです。

それはほんとうにありがたいことだったんですが、正社員と同じように仕事がしたくても扶養の範囲内(当時は103万円未満)の収入にするべく時間も給与も仕事内容も制限されると正直モチベーションが萎えていくのを感じました。

「パートで身につけたスキルは次の転勤先で評価の対象にならないんだろうなぁ~。転勤するたびに歳はとるし、仕事の選択肢も狭くなるし、ゼロスタートかぁ…。」

と思うとどうしても納得できなかったんですよね。

そこであきらめきれずに更新し続けていたFP資格を掘りおこして、やりたいようにやってみようと行動しはじめました。

それがこの仕事をはじめたきっかけです。

 

そのときすでに会社を辞めて5年のブランクがあったのでただでさえ不安でしたし勇気がいりましたね。

そして女性が今まで以上に仕事をしようとするとき、旦那さんの理解を得るのも大変かもしれません。

私たち夫婦は育った環境が違うので何度も話合いました。

 

主人の実家は父親はサラリーマン、母親は専業主婦という家庭です。

私の実家は女性があたりまえに事業をする家系。

私にとって女性が起業することは身近でしたけど、主人にとっては私が働くことで身の回りや自分自身をおろそかにされるような気がして嫌だったようです。

そのことについてとにかく丁寧に思いを伝えたと思います。

 

お互いに理解するのにいちばんわかりやすかったのは、主人の収入だけで二人の生活がこれからどうなっていくのかを共有すること。

具体的な数字やグラフ(キャッシュフロー)を見せると、男性はとくに理解がしやすくなるみたいです。

そして私も最低いくらの収入を得たら生活が安定するのか目安がわかると、起業に対する気負いがなくなりました。

 

私の場合はたまたま起業でしたが、人によって働き方もさまざまですよね。

正社員としてバリバリ働きたい方、パートをしながら子育てをしたい方、専業主婦が自分には向いていると思う方もいると思います。

もし働こうかどうか迷っているとしたら、家計を見直すと背中を押されるかもです♪

 

 

 

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佐藤ひろ美。ファイナンシャルプランナー(AFP)・資産形成アドバイザー。 栃木県宇都宮市を拠点に活動。特定の金融商品に片寄らない中立安全な場を提供し、今も老後もパッと明るくなる資産形成をご案内。北海道から九州まで約800件もの資産形成や家計改善をサポート。 自分も家族も大切にして今よりもっと彩豊かな人生を楽しむための方法を教えます。