75才以上の医療費負担が2割になるのは約23%!年収200万円以上で対象に
2020年12月10日に、後期高齢者(75才以上)の医療費負担を2割に引上げる案が合意しましたね。
医療費負担が重くなると
『体調がおかしいけどもう少し様子を見ようかな』
『このくらいの不調はガマンしよう』
と、お医者さんにかかることに不安を感じてちゅうちょすることもあるかもしれません。
ここでは現在の医療費負担がどう変わるのか、どのくらいの方が医療費負担が増えるのかをお話しますね。
・実施の予定は2022年後半
医師団からは『負担割合の引上げは、高齢者を必要な医療からさらに遠ざけ、経済的にも身体的にも大きなダメージになる』という慎重論も出されていたようですが、、
2022年の後半から実施される方向です。
・75才以上、年収200万円以上の医療費負担は2割
今までは年収約370万円未満の方は1割の医療費負担でした。
でも、2022年からは年収200万円を超えると2割負担になります。
一方で3割負担の対象になるのは今まで年収370万円以上の方だったのですが383万円以上となって、少し緩和されます。
・医療費負担が増えるひとは23%
2022年以降に2割負担になる75才以上の方は約23%です。
約370万人が2割負担ということですから、多くの方が該当してしまいますね。
◆後期高齢者の医療費負担
すると心配なのは受診控えの急増です。
そのため、2022年~2025年の3年間は月額の負担が増えるのを最大でも3,000円に抑える “激変緩和措置” が設けられます。
・どうして改正されるの?
コロナ禍にあって生活が圧迫されている国民が日に日に増えていくのに
『どうして今改正?!』
そう思う方もいらっしゃると思います。
じつは75才以上を対象とする “後期高齢者医療制度” は、財源の4割を現役世代が負担しているんです。
ところが近年は少子高齢化ですよね。
高齢者の増加に比例して医療費も増え、現役世代の負担が重くなってきたことで、今回の見直しが行われました。
新制度が施行される2022年度は『団塊の世代』が75才になり始める年。
『団塊の世代』は特に人口が多い世代なんです。
そのうえ2025年には3人に1人が65才以上になるとも言われているので、その前に対策をということのようですね。

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