【相続のお話】資産総額1,000万円未満に起こりがちな争族とは!

「財産がないから相続トラブルとは無縁です」

 

あなたもそう思っていませんか?

 

そうなんです。

 

相続 “税” の対策をしなければいけない家庭は東京都でも8%しかありません。

 

でも・・・

 

「争族」の30%は資産総額1,000万円未満の家庭で起きています!

 

じつは相続問題は財産の「額」でもめるのではないんですね。

 

「どう分けるか」でもめる事が大半なのです。

 

 

 

ところが「家には財産がないから大丈夫」と信じていると対策しないまま相続が発生し、トラブルが深刻化してしまうことも少なくありません。

 

分割できない財産や遺産分けの片寄りから親兄弟が互いに不信感を抱き険悪な関係になってしまった…という話はドラマの中だけで起きていることではないのです。

 

なかでもとくにラブルになりやすい財産が不動産です。

 

不動産は複数人で分けることが難しいですよね。

 

たとえば「財産が自宅しかない」というケースは多数の方が当てはまるのではないでしょうか。

 

ひとつしかない家を2つに切って分けるとしたら、現実的ではありません。

 

なのに相続人は兄弟2人で、相続財産が自宅しかないとなったら、どうでしょう。

 

故人と同居していたのが長男だとしたら、「長男がそのまま家を引き継ぐのがもっとも円満な解決策」というふうに思ってしまいませんか。

 

ところがそのことを次男は快く受入れるかというと、

 

立場的に不平等を感じてしまいやすいのです。

 

そして長男は次男から、家の相続価格の半分相当額を請求されるという結果になってしまいます。

 

それは小さいころから仲の良い兄弟姉妹にも言えることです。

 

兄弟姉妹の仲が良いと「やっぱりうちには関係ない」と思うかもしれませんが

 

結婚して家庭を持つなかでむかしのような関係性ではなくなることもあります。

 

そしていざ相続になると争う家庭が毎年一定の割合で発生しています。

 

想像してみてください。

 

もし自分が家を相続して、相続価格の半分を請求される側になってしまったとしたら

 

子どもの教育費や老後の生活費として貯めていたお金を気持ちよく渡せる自信はありますか?

 

 

一方で、仮に兄弟共有で仲良く相続するとしても、今度は別の問題が起きてきます。

 

将来 売却しようと思ったとき兄弟が反対するかもしれません。

 

もし共有者のなかに1人でも反対者がいたら売却できないのです。

 

また、共有者のなかに認知症の方がいる場合も容易ではありません。

 

分割案が決まらないからといって、安易な共有も危険です。

 

このように

 

相続「税」の問題を抱える家庭はごく一部ですが

 

相続問題はすべての家庭の身近なところに存在しています。

 

元気なときに予防すると病気を避けられるのと同じく、対策は問題が起きるまえに。

 

すると落ち着いて話合う時間をじっくり取ることができて、不要な争いで家族が悲しむことも劇的になくなります。

 

 

 

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大谷香也子

大谷香也子(ラクレア代表)相続コンサルタント。「相続問題を誰に相談したらいいのかわからない」というお客様の、相続相談の最初の1歩となり、描く未来に向かってゴールまで寄り添う相続終活の専門家。どんな対策をしたら良いのかを中立的にご案内し、各対策の専門家につなぎます(初回相談無料)