【相続のお話】明るい相続4つのSTEP!「とりあえず」対策すると悪化します…。
とりあえず…
相続税対策で保険に入っておこう
とりあえず…
遺言書を書いておけば大丈夫
その対策!よけいに相続を悪化させてしまうことがあります。
最近はT Vや雑誌で「相続」を目にする事が多くなりましたね。
そして、自分の問題として相続をとらえる人が増えてきているようです。
「うちは相続税がいくらかかるのかな?」
「生前贈与は必要ですか?」
「実家が空き家になっているのだけど、名義は親のままで、どうしたらいいのかな?」
などといった具体的な内容の第一声で相談が始まることも増えていて、少し前と比べても「相続」への関心が高まってきていることを日々実感するようになりました。
銀行や生命保険の窓口でも相続対策について相談することがあるかもしれませんね。
するとおおよそ保険などの商品を勧められるのですが
「とりあえず相続税対策で保険に入っておこう」
「とりあえず遺言書を書いておけば大丈夫」
こんな風に “とりあえず” の対策で落ち着かれる方も多くいらっしゃいます。
でも「木を見て森を見ず」ということわざのように、全体像が見えないまま目の前の木に飛びつく相続対策は
相続問題をよけいに悪化させてしまう危険があるということを知ってほしいのです。
相続には色々な問題が複雑に関わっています。
不動産や現金などの「財産」はもちろん、被相続人の「想い」も引継ぐのが相続なのですが、身内ほど感情的になりやすいものです。
そして一度もめてしまうと収拾がつきにくいうえに、後から発覚する事実もあったりと相続の全容が見えないと混乱してしまいます。
たとえば遺産の分割割合は家族構成によっても変わりますね。
さらに法定上と遺言書上で分割割合が違ったりすると家族や親戚ほど感情的になりやすく
そんななかで相続人たちが気づかなかった遺産が後から見つかったなんていうこともあります。
生きているうちにすべての相続財産を家族に伝えているとは限りませんし、本人が忘れていることもあります。
そうして問題が問題を呼ぶかたちで争いが大きくなる…ということも珍しくありません。
そんな相続の問題の深さは「森」に例えられています。
相続の問題は1本の木で起こるのではなく「森」で起きる、と。
「森」は水・風・土・日光、色んな植物や動物たちの生態系でできていますね。
そのひとつでも崩れてしまうと複雑に連鎖して森は荒れてしまいます。
荒れた森を立て直すには、その森の生態系全体が見えないと問題の原因が見えてこないのです。
「相続の森」も同じです。
全体像が見えて初めて「今、問題が何なのか?」が見えてきます。
相続対策にあるSTEPは4つ。
STEP1 全体を把握する
STEP2 財産の引継ぎ方を考える
STEP3 家族で話合い、共有する
STEP4 ゴールに向かって必要な対策をする
このうちとくに「STEP1 全体を把握する」が適切にできていればその後も問題を複雑化させることなく円満に対策できるようになります。
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相続人同士、感情的にならずに話をすすめられそうですか?
認識している遺産以外に相続財産はナイと言い切れますか?
相続の森にはたくさんの木が生い茂っています。
目の前にあるひとつの木だけを見て「相続の森」の生態系を壊してしまうことがないように、全体像の把握からスタートしてみましょう。
大谷香也子
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