【相続のお話】子どもがいない夫婦は要注意!住居を取られる危険も!
自分が亡くなっても
「妻1人だったら今までの貯金でじゅうぶん暮らせるはず」
遺族が1人だけだと漠然とながらそう信じてしまうのが一般的です。
ところが、、
配偶者が住居を追い出されることがあるんです!
とあるKさんご夫婦もお子様はなく、自分が亡くなった後の生活が心配なのは妻だけということで
「自宅と今までの蓄えがあれば妻一人で暮らすには十分だろう」とお考えだったんですね。
一方でKさんのご主人には妹さんがいらっしゃいました。
じつはこの妹さんの存在がポイントです。
なぜかというと、、
お子様のいないご夫婦の場合、配偶者の他に故人の親族(親や兄弟姉妹)も「法定相続人」となるのです。
そして故人の遺産を親や兄弟姉妹に分けなくてはなりません。
つまり、もしご主人が先立たれた時の法定相続人は奥様とご主人の妹さん、ということになります。
奥様はご主人の遺産分割について妹さんと話合わなければならず、場合によっては遺産をわけ合わなければいけない可能性があるのです。
もしそうなったとき、あなたは素直に受け入れられますか?
日頃から仲が良く、助けてもらっているなどの恩があるのであればなんとか納得できるかもしれません、、
が、あまり仲が良くない、結婚式以来話していないほど疎遠といった親や兄弟姉妹に、
夫婦二人で得た大切な財産をどうしても渡したくない、という気持ちになるのは珍しいことではないのです。
そしてこのご夫婦の場合起こりうるトラブルは主につぎの2つです。
●話がまとまらない(争族)
●住居に奥様が住み続ける場合、妹さんに代償金(不動産をもらう代わりのお金)を支払わなければならない
相続 “税” の問題は一部の人の心配事ですが、
相続の問題がナイという人はほとんどいません。
そして相続に関する問題や争いを防ぐには生前に相続対策が必要です!
たとえば
●遺言書の作成
●生前贈与
●保険金の非課税枠を活用した相続対策
などがあります。
最も有効なのは「遺言書の作成」で「全財産は配偶者に相続される」としておく事です。
(ただし、親などの直系卑属が存命の場合は遺留分が発生する可能性があるので要注意)
そしてこれらの対策を効果的にするために最も大切な事は「コミュニケーション」です。
残された配偶者が困らない環境づくりが相続対策には必須です。
いざというとき「電話番号がわからない」「所在が不明」なんてことがないように、自分の家族だけでなく、配偶者の家族とも日頃からコミュニケーションを取っておきましょう。
すると協力を得やすくなり相続対策が円滑に進みやすくなります。
夫婦の生活を濁すことなく、さいごまで円満に過ごしたいと思いませんか?
大谷香也子
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